先日、都内で行われた診療報酬改定説明会に参加してきました。

診療報酬とは、患者さんが保険証を提示して医師などから受ける医療行為に対して保健制度から支払われる料金のことです。病院は、この診療報酬で医師や看護師などの医療スタッフの人件費、医薬品・医療材料の購入や施設維持管理をしていく費用として賄っています。診療報酬は医療の進歩や世の中の経済状況とかけ離れないよう通常2年に一度改定がされます。その改定が次回2020年4月に行われることとなっています。

患者さんが受ける診察や検査などの医療行為は細かく値段が決まっており、それぞれの医療行為ごとに支払われる料金の合計と医薬品代などを合わせた合計額が医療費となります。患者さんはそのうちの3割もしくは1割を窓口で支払い、残りは保険者(患者さんが加入している国民健康保険など)から支払われています。

日本はこれから高齢化が進み医療費がますます増えると予測されています。となると医療費を抑えるために診療報酬の抑制がされていくことは、医療施設にとっても深刻な問題です。国民が安心、納得ができ、なおかつ医療施設が適切な医療提供を行える環境をつくるためにも診療報酬改定は大事な見直しなのです。