脳卒中ケアユニット(Stroke Care Unit : SCU)のご案内
概要
2019年9月より脳卒中ケアユニット(Stroke Care Unit:SCU)を3床で開設し、このたび2020年5月に6床へ増床しました。 脳卒中ケアユニットとは急性期脳卒中に対して、効率的に早期治療を行うための治療室であり、6床へ増床することでより多くの患者様に適切な治療を受けていただけるようになりました。 この治療室では脳神経外科の専門医、看護師、リハビリテーション技師などの多職種の医療専門職がワンチームとなり24時間体制で治療・看護・リハビリを専門的に行い、早期の退院や日常生活能力の向上を目指します。平成21年に発表された脳卒中治療ガイドラインでは、SCUで治療することにより、死亡率の低下、在院期間の短縮、自宅退院率の増加、長期的なADLとQuality of Lifeの改善を図ることができると明記されています。
対応可能な疾患
急性期の脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)などです。
看護配置
患者6名に対し、看護師2名を常時配置します。
特色
①24時間受入可能な体制
当院は救急隊からの救急搬送をより迅速に受け入れるべく、脳卒中ホットラインを設置しております。
脳卒中は時間との勝負です。迅速な対応が不可欠です。当院では、24時間脳神経外科医師が滞在し、救急隊からの救急搬送受入れ、他の医療機関からの紹介受入れ、外来患者への対応をしています。診察・検査を行い、症状に応じた治療・処置・手術を行います。
急性期脳梗塞の患者へはt-PA静注療法や血栓回収術等の血管内治療も24時間対応しています。
②回復期リハビリテーション病棟との連携
脳卒中の場合、急性期治療は概ね1~2週間で終了しますが、その後も障害が残ることが多く、引き続きのリハビリが必要となります。
当院では、回復期リハビリテーション病棟を併設しており、院内で継続したリハビリを行うことができます。SCU→一般病棟→回復期リハビリテーション病棟の流れで他院へ転院することなく院内で超急性期から回復期までの治療とリハビリを完結させることができます。
回復期リハビリテーション病棟への転棟については、医師の判断により決定します。