サイバーナイフ治療を受けられる方へ
診察はすべて予約制になっております。(初診・再診共に)
必ず受診前にお電話をください。担当よりご案内いたします。
ご予約:048-501-6061(直通)
FAX :048-501-6813(直通)
サイバー予約入院の方へ
入院の手続きは受付にて行います。
保険証、診察券と一緒に他院からの診療情報提供書などありましたらご一緒に提出してください。
医事課担当者が入院に必要な書類、持ち物などをご説明させていただきます。
入院申込書について
入院の際にご家族の方、または身元の確実な保証人2名をご記入の上ご提出ください。
患者情報の記入について
入院時に患者情報の記入をお願いしています。
予約入院の方は、事前に患者情報をご記入いただき持参していただくと入院の流れがスムーズです。
サイバーナイフについて
サイバーナイフとは、1992年アメリカ スタンフォード大学のJohn Adler教授によって開発された切らずに治療をすることができる定位放射線治療装置です。
サイバーナイフの特徴
サイバーナイフの一番の特徴は、病症周辺の正常組織への影響を極力減らして、必要な病巣部位にのみ集中して放射線を照射することができるため、より効果的な治療を行うことが可能です。そして、低侵襲ということがあげられます。
また、コンピュータが常に患者さんの位置を監視しています。1cm以内の動きであれば、これを追尾し、多方向からのビームを照射できるロボットアームにより、正確に放射線を照射します。
従来の定位放射線治療と比べましても、頭部を、マスクによる固定のみで数十分間安静にしているだけですので、患者さんの負担は比較的軽く済みます。そして、従来の定位放射線治療と比べ、1回照射だけでなく、分割照射も可能となり3cmを超える大きさの腫瘍も治療が可能です。
サイバーナイフの適応疾患について
頭蓋内疾患
血管障害
脳動静脈奇形
脳動静脈奇形(AVM)など
良性腫瘍
下垂体腺腫
聴神経腫瘍、髄膜腫、下垂体腺腫、頭蓋咽頭腫など
悪性腫瘍
膠芽腫
転移性脳腫瘍、神経膠腫など
機能的疾患
三叉神経痛など
頭蓋外疾患
耳鼻咽喉科領域の腫瘍
頚椎・頚髄の腫瘍
口腔外科領域の腫瘍
脊髄動静脈奇形
体幹部疾患
肺がん
リンパ節転移
転移性骨腫瘍
※実際に治療の適応となるかどうかは、患者さんの病歴や全身状態、病変の部位などをふまえて判断することとなります。
サイバーナイフの治療例
転移性脳腫瘍
造影MRI
3カ所に造影される転移性脳腫瘍が認められる。
7か月後の造影MRI
3カ所の造影された転移性脳腫瘍に、大幅な縮小を認める。
造影MRI
右後頭葉に3cm程の転移性脳腫瘍が認められる。
4か月後の造影MRI
大幅な縮小を認める。
治療の流れ
- 入院または外来での治療となります。
- ひとりひとり個別でプランを立て、治療を開始します。
- 治療時間は、個人差がありますがおおよそ30分~1時間です。
治療費について
サイバーナイフ治療は、健康保険診療の適応(63万円)となっており、これにはCT、MRIの検査代、マスクの費用などが含まれます。
※実際のサイバーナイフ治療に対しての金額は、健康保険の負担割合によって異なりますが、3割負担の方ですと、約19万円ほどとなります。入院した場合は別途入院費等が加算されます。なお、高額療養費制度(※1)の払い戻し適応となりますので、これを申請されますと、実際には、さらに負担が少なく済みます。
(※1)高額療養費制度 限度額適用認定証について
入院費が高額になった場合に、「限度額適用認定証」を病院に提示することで、入院費の支払いを軽減できる制度です。 市町村もしくは勤務先へ申請後、限度額適用認定証が届きましたら、当院受付までお持ちください。
※申請先は、その方の健康保険により異なります。詳細は受付にてお問い合わせください。
サイバーナイフQ&A
- Q 放射線を当てることで痛みはありますか?
- A 放射線の照射自体に、痛みや熱さはありません。
しかし照射場所が異なる場合は、照射した箇所に粘膜炎や皮膚炎が起こることがあ り、それらの症状が強い時には痛みが伴います。 - Q 照射時間はどれくらいですか?
- A 30分~1時間程度です
- Q 治療中の生活で注意することはありますか?
- A 患者さんのほとんどは、治療を始める前と同様の生活を送ることが可能です。
治療の範囲や方法などによっては、体調が変化する場合もありますので、その際は医師の指示にしたがってください。